アメリカの歴史的低金利やリモートワークの普及によるハワイ不動産の人気など様々な要因が重なったことで、急激に需要が高まり、売手市場が継続していたハワイの不動産。
しかし最近、このマーケットに変化がみられてきました。
オアフ島の最新の不動産市場の動向についてご紹介します。




2022年7月・8月オアフ島の不動産売買状況

オアフ島の不動産の契約件数と取引中間価格は次のとおりです。



8月の契約件数は、前年同月比で戸建住宅が▲26.1%、コンドミニアムが▲24.7%と減少傾向になっています。
アメリカ政府による金利引き上げによる、住宅ローン金利の上昇が住宅購入需要の減少に大きく起因していると考えられます。

また、中間価格は、戸建て・コンドミニアムとも上昇が継続しています。
戸建住宅が5月に、コンドミニアムが6月に最高中間価格を更新して以降、価格現状は高止まり感が見られますが、ハワイの不動産価格の相対的な上昇傾向は引き続き継続していくものと考えられるでしょう。



<戸建住宅>


・成約物件について
戸建住宅の成約物件で最も多かった価格帯が、$1,000,000~$1,499,999の114件、次いで$900,000台の46件です。
1.5億円程度の価格帯を中心に約1億円~約3億円での成約が中心になっています。

また、成約物件のうち、48.7%と半数近くが当初売出価格より低い価格での成約となっています。
前年の22.8%と比較してみると値引きした物件の数が大幅に増加していることが分かります。


・販売中物件について
8月戸建住宅の販売物件977件のうち、新規売出物件は381件(前年比▲17.2%)、継続販売中の物件数は596件(前年比+43.3%)でした。
また販売中物件のうち、当初の売出価格から途中で値下げした物件は38%でした。
継続販売物件の比率が60%超えを占めていること、値引きをせざるを得ない物件が増加傾向にある事から売行きに勢いがなくなってきていることが伺えます。


<コンドミニアム>


・成約物件について
コンドミニアムの成約物件で最も多かった価格帯が、$400,000台の97件、次いで$500,000台の83件です。
2000万円程度~1億円程度の価格帯の中で、各価格帯、偏りなく成約されています。


・販売中物件について
8月コンドミニアムの販売物件1681件のうち、新規売出物件は608件(前年比▲15.7%)、継続販売中の物件数は1073件(前年比+12.9%)でした。
また、販売中物件のうち、当初の売出価格から途中で値下げした物件は34%でした。
戸建同様に継続販売物件の比率が64%程度を占めていること、値引き物件が増えており売行きは鈍化傾向にあります。



売手市場から買手市場の傾向

売出開始から契約までにかかった日数は両市場とも中間日数で13日間。
依然として市場の動きが早く、人気の物件はすぐに買手が見つかる状態ですが、先月比で見ると両市場とも若干長期化傾向が見られます。
2022年夏は金利の上昇・中間価格の高止まりにより新規売出物件数は減少しているにも関わらず、在庫の増加により販売中物件数も増加し、値下げ物件数が35%前後と増加傾向にありました。

上記のことから売行きにかげりが見え始め、売手市場から買手市場へとシフトする傾向がみられています。


まとめ

コロナ禍において圧倒的な売手優位の市場が続いていましたが、不動産市場の競争が緩やかになりつつあります。
円安の状況で売却を検討されている方も、ハワイ不動産購入の機会を伺っている方もハワイの不動産市場動向にますます注目ですね。